
エミール・クストリッツァの映画『
パパは、出張中!』を見ました。
パパは、出張中
Otac Na Sluzbenom Putu
1985年 ユーゴスラヴィア
監督:エミール・クストリツッア
出演:モレノ・デバルトリ
ミキ・マノイロヴィチ
ミリャナ・カラノヴィチ、 他
チトー政権下、1950年代ユーゴスラヴィアのある家族を描いた作品。
素晴らしい映画でした。
国家を批難したという罪で連行されてしまう父。国家の不気味な不条理によって家族に深い悲しみを与えた時代、このような状況は現実に無数に存在していたと思います。重く悲しい現実と、マリックを中心とする子供たちの描写の対比の妙。
夜中に徘徊するマリックの夢遊病のように、映画全編を通してくすんだ画質が夢のような忘れがたい印象を与えています。特に悲しく美しいおとぎ話しのように描かれた、病弱のマーシャとマリックの挿話的なエピソードや、悲しく流れる主題の音楽が、この複雑に人間模様が交差した比類なき物語に輝きを与えています。
子役も含めた俳優陣の演技も特筆すべき、お勧めの映画です。
小々馬慶太
- 2008/06/17(火) 01:14:58|
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