
夜になって、雨が降ってきました。
通勤時の雨はなかなかたいへんですが、家に着いてみると、しとしと降っている音もいいものですね。
さて、
雑誌に付録でCDやDVDが付いているのは珍しくはありませんが、『
Gramophone』誌のオマケCDに入っている"The Real Great Composers" シリーズは面白いです。
毎回、司会者と演奏家が二人で、作曲家一人を取り上げて作品と人となりを語っていく。
なかでも、スティーヴン・ハフのショパンと、グレアム・ジョンソンのシューベルトは、演奏家から見た作曲家の姿を語っていくだけではなく、作曲家が作品を創りあげていく過程の心情や情景を、文字通りリアルに紐解いていく、これがオマケCDではもったいないと思わせるほど良質な内容になっています。
「
Gramophone」自体のサイトでは、
Gramofile という、過去の誌面に掲載された莫大な批評記事にアクセスできるようになって便利です。
昔(10年ほど前?)は批評のデータベースをCD-Rで販売していました。購入すると、確か半年ごとに新しい記事が入ったCD-Rがエアメールで送られてきて、こんなすごい時代になったのか、と感動した覚えがあります。
- 2008/06/02(月) 23:47:31|
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新国立劇場 ツィンマーマン『軍人たち』を聴いてきました(5月5日)。
「20世紀現代オペラの最高傑作の一つ」と言われながら上演されることの非常に少ない作品(オペラ形式では日本初演)。ほとんど予習せずに行きましたので予備知識ゼロの状態でしたが、圧倒され、その場にいたことに喜びを感じてしまった、素晴らしい舞台でした。
主役陣、マリーのヴィクトリア・ルキアネッツ、シュトルツィウスのクラウディオ・オテッリ、デポルトのピーター・ホーレの3人が素晴らしい役柄を演じましたが、特にその他の日本人のキャスト、合唱団が非常に高い水準で見事に演じていた点が印象に残りました。
そして東京フィルも、極度に難しい演目を力強い演奏で大健闘されていたと思います。
ステージ上に浮かんでいるような長方形の箱形舞台で演じられる舞台。最初に幕が上がり立ちつくす白く塗られた群衆から始まり、背筋が凍り付くような最後のシーンまで、演出の無数の象徴や意味するもの、とても一回では理解し得ないこと多かったので、できればもう一度見たいと思いました。
冒険的な上演に挑む若杉弘芸術監督と新国立劇場に拍手!
- 2008/05/08(木) 00:36:04|
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アメリカで3番目に古い創設117年を誇る名門、シカゴ交響楽団のミッション・ステートメントです。
短くてシンプルな中に、確信と説得力が満ちているミッションステートメントだと思いました。
Chicago Symphony Orchestra Mission Statement
シカゴ交響楽団ミッション・ステートメント
シカゴ交響楽団協会の最も大切な使命は、シカゴ交響楽団を通して、シカゴ市民、アメリカ全土そして世界中の観客にクラシック音楽を届けることです。
このミッションは、次の4つの相乗的要素によって支えられています。
○ 卓越した芸術性: 国際的に優れたオーケストラの優秀さを保持する。
○ より多くの集客: 率先して集客を増やす。
○ 教 育: 優れた教育的、地域のためのプログラムを行う。
○ 安定した財政: 長期的に安定した財政の運営に責任を持つ。
CSO Mission Statement
The central mission of the Chicago Symphony Orchestra Association is to
present classical music through the Chicago Symphony Orchestra to Chicago,
national and international audiences.
The mission is supported by four mutually reinforcing elements:
・ Artistic excellence: continued international preeminence in the field of
orchestral excellence
・ Audience development: leading audience development initiatives
・ Education: superior education and community programs
・ Financial stability: fiscal responsibility for long-term stability
(注:誠に失礼ながら、翻訳に間違いがあるかもしれません...。もしお気づきでしたら、非常にお手数ですが、ご指摘いただければたいへんうれしいです)
それにしても、シカゴ交響楽団のようなオーケストラのホームページを見ると、その充実したコンテンツや、考え尽くされたユーザビリティなど、ほんとうに素晴らしいと思います。
面白いアイディアだと思ったのは、「今日この日にシカゴ響で起こった出来事」が表示される
On This Day in CSO History。ちなみに、今日5月4日は、「シカゴ響がはじめてテネシー州ナッシュビルで演奏した日(セオドア・トーマス指揮)。ソプラノ歌手イダ・クラインが「魔弾の射手」アリアなどを歌った。(1892年)」日ということでした。
- 2008/05/04(日) 23:57:28|
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日本演奏連盟クラシックフェスティバル第20回記念 スペシャル・ガラ・コンサートに、インスペクターとして参加させていただきました。
オーケストラは主に
東京フィル、
東京交響楽団、
日本フィル、
新日本フィルの在京4オーケストラから成るオーケストラ。ボリューム的にもハードなプログラムでしたが、素晴らしい演奏でした。お疲れさまでした。
飯森さんの指揮と進行によるお話し。ソリストの皆さんの素晴らしい演奏。特にチェロの堤剛さんは、演奏もさることながら、その後に語られた斎藤秀雄先生のお話しには、とても深い感動を覚え、忘れがたい印象が残りました。
指揮/飯森範親
管弦楽/フェスティバル・オーケストラ
主催/社団法人日本演奏連盟
会場/東京文化会館
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299から 第1楽章
(フルート/高木綾子 ハープ/吉野直子)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」から 第1楽章
(ピアノ/清水和音)
ラロ:スペイン交響曲 作品21から 第5楽章
(ヴァイオリン/堀米ゆず子)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より ヴィオレッタのアリア“ああ、そはかの人か”
(ソプラノ/高橋薫子)
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 作品61から 第3楽章
(ヴァイオリン/大谷康子)
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104から 第1楽章
(チェロ/堤 剛)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23から 第1楽章
(ピアノ/中村紘子)
- 2008/05/01(木) 23:40:07|
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ミッションステートメントをサイトに掲げている
オーケストラは少なくありません。
アトランタ交響楽団のミッションステートメントは、
オーケストラが地域で文化的役割の中心を担っていく責任と誇りが感じられるものでした。
→ http://www.atlantasymphony.org/abouttheaso/missionstatement.aspx
ミッションステートメント
アトランタ交響楽団および関係するメンバーは、高い芸術性の基盤を創りあげていくことを約束します。
私たちは、芸術的質を高め、健全な財政を維持しながら、より独創的なプログラムを、様々な幅広い演奏会場で、また多くの教育的な機会を提供し、聴衆のよりいっそうの拡大を計るために結束します。
私たちは、音楽に対する情熱の財産を引き継ぎ、分かち合っていきます。
私たちは、我々のコミュニティーの文化的な下地を強固に担う責任を果たし、それをアメリカの国内外の聴衆に伝えるように努力します。
Mission Statement
The Atlanta Symphony Orchestra and its affiliated members are committed
to build on our foundation of artistic excellence.
We unite in our desire to serve and to expand our audience through innovative
programming, broader venues and increased educational opportunities while
balancing artistic growth with financial soundness.
We share a heritage of passion for the music.
We embrace our responsibility to be a vigorous part of the cultural fabric of our
community and to strive to reach national and international audiences.
Adopted by the Board of Directors September 14, 1998
とてもバランスがよく、説得力があるミッションステートメントだと思いました。なぜなら、
1) フィジカルな項目として、財政面でのこと、
2) メンタルな項目として、芸術性の向上、
3) 社会的な項目として、地域の結びつきと教育的活動のこと、
4) 精神的な項目として、文化の遺産ともいうべき音楽のheritage を守っていくこと、
以上が網羅されている点です。
本文最後には、作品に署名がされたがごとく誇らしげに「このミッションステートメントは理事会に1998年9月14日に承認された」と記されています。
今後も、いろいろな
オーケストラのミッションステートメントを見ていきたいと思います。
- 2008/04/29(火) 23:23:25|
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